専務

大学で勤務する日は、いつも帰るのが遅くなっていました。大学のバス停に向かう前に、デルタ棟に寄って猫たちの様子を見に行くのが楽しみでした。椅子に座って猫たちを眺めていると、三毛猫の専務が膝の上に飛び乗ってきたことはうれしくて、今でもはっきりと覚えています。

そんな専務ですが、何年か前から体調が悪いときが多くて、もう僕の膝に乗るような元気はなくなっていました。デルタに行っても会えない期間があって、もういなくなってしまったのかと思ったこともありました。あとでわかったのですが、入退院を繰り返していたそうです。

専務が体調が悪くなるたびに、多くの人に支えられて復活してきましたが、今回ばかりはだめかもという情報がありました。偶然にも大学に行けるタイミングがあったのでデルタ棟に行ってみると、いつもよりもさらにやせた専務が横になっていました。専務に今までありがとうと言って、頭をなでてから帰りました。

その2日後の2016年11月19日、専務が息を引き取りました。最後に会えたのは、本当によかったです。

デルタ棟の猫たちの写真とBUMP OF CHICKENガラスのブルースという曲で動画を作成したことがあって、専務の特徴的な鳴き声を思い出しながら、今でもこの動画を時々見てしまいます。